こんにちは! 満開経営応援R&Dコンサルタントの櫻田登紀子です。
新年が明け、1月ももう後半となりました。
1月は行く、2月は逃げる、3月は去ると言いますが、
この時期は月日の流れるのがことのほか早く感じられます。

きょうは、新商品・新サービス開発がなぜ必要か?
について書きたいと思います。
新商品・新サービス開発が必要な主な理由は以下の通りです。

1.財務的要因
新商品・新サービス開発の必要に迫られるのは、収益と売上の停滞である場合が多いものです。収益と売上の停滞が起きれば、まずしなければならないのはコスト削減と思われるかもしれませんが、私はそのこと以上に大切なのが新商品・新サービス開発だと思っています。コスト削減に取り組めば収益性は一時的に良くなるかもしれませんが、新商品・新サービス開発をしなければ売上は増加せず、経営は先細りの一途です。ある食品メーカーが経営危機に陥った時、収益性の悪い事業から撤退し、新商品開発により起死回生を遂げた例はいくつもあります。

2.他社との競争
他社から有力な新商品が発売されたときに対抗商品を開発することが求められます。この場合、価格競争を避けるため、できれば追随商品や模倣商品ではなく、他社とは差別化された商品であることが望ましいです。ある中古車輸出の企業が、業界内に「現状渡し」の大手が出現し、業界全体が一気に価格競争に巻き込まれた際に、整備工場の強みを活かして改造車の輸出を強化した事例もあります。

3.新しい技術の出現
日進月歩で新しい技術の進歩が著しいなか、常に新技術にアンテナを張り、新商品・新サービスに取り込んでいくことが必要です。例えば、食品だと原料への依存度が高いため技術による急激な変化はまれですが、長期的には凍結乾燥技術、無菌包装技術などの動向が重要となってきます。最近では、キッコーマンがフリーズドライの醤油を開発したことが例に挙げられます。

4.原料の問題
最近では、グローバルな視点からの原材料の確保が重要です。このような市場環境に対応するため新商品・新サービス開発が必要となってきます。たとえば2020年の東京五輪の調達基準がどうなるかによって、新商品・新サービス開発のチャンスが生まれることも考えられます。

5.法律
業界ごとに様々な法律が関わってきます。また食品の例で恐縮ですが、有機食品の検査認証、表示制度、保険機能食品制度の発足、JAS改訂などがあります。

6.消費者のライフスタイル
節約志向、若者のお酒離れ、個食の増加など、様々な要素が影響してきます。最近では、マンションや家屋の新築が減り、中古マンションのリノベーションが増加しています。これは新築よりも安く住宅を買うことができることのほかに、住居にオンリーワンのライフスタイルが求められているからとも考えられます。

7.人口統計
国内に限定すると、大きな観点からはなんといっても少子高齢化が挙げられます。ただ、このことも脅威(リスク)だけと考えずに、機会(チャンス)に変えることにより新しい発想が生まれます。たとえば家具ならば、高齢者向けベッドや、子供向け高級家具などが挙げられます。

8.顧客の要求
消費者だけでなく、発注元の要求の変化に応じて新商品・新サービス開発が必要となってきます。

9.既存商品の販売促進
これはいわゆるブランドチェンジで、既存商品を新品目として投入することにより消費者への刺激を目的とします。この季節だと受験生応援パッケージにしたり商品名を変えたりして販売されることが多いですね。
受験生のみんな、がんばれ!

さて、上記のうち1.財務的要因に関して、新商品・新サービス開発プロジェクトを作り、あえて厳しい財務状況をオープンにすることにより、プロジェクトチームに危機意識を醸成することがしばしばあります。

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