春が感じられる穏やかな土曜日の午後です。
今月は月末まで休みなしで働く予定です。
今日も朝からデスクに向かっていました。

午後は、早稲田大学の教授である内田和成先生の最終講義をオンラインで受講しました。
内田和成教授と慶應義塾大学の嶋口充輝教授が主催するマーケティング研究会に10年以上前から
時々参加してきました。時には早稲田大学まで通い内田教授の講義を聞きに行きました。
コロナ禍が始まった2020年5月に開催されたオンラインの無料セミナーはとても示唆に富んでいて、
今も私の貴重な指針になっています。
その内田教授の早稲田での最終講義とのことでしたので是非受講したいと参加しました。

テーマは「プロとして生きる」というオーソドックスなものでしたが、
あらためて気づくことが多い内容でした。
私の中で響いた内容は以下の3点です。
「結果を出すのがプロ(プロは言い訳しない)」
「毎日研鑽(どれだけ成功してもプロは努力し続けている)」
「人生100年時代の自分の事業計画を作る(好きなことで努力できる計画を作る)」

私がマーケティング研究会で毎回楽しみにしていたのは質疑応答です。
受講者のレベルが高いため質問のレベルが非常に高く、内田先生の回答も素晴らしい。
今回も最後の30分間が非常に面白いものでした。
ある経営者の質問に「コンサルタントとして今、プーチン大統領に伝えたいことは何ですか」
というものがありました。私はドキドキしながら回答を待ちました。
内田教授の答えはこうです。
「私はコンサルティングで常に経営者に愛情をもっています。
愛情があるからこそ、どんな厳しいことも言えますが、
たとえば自分がプーチン大統領と親戚のような繋がりがあって
どうしてもコンサルティングをしなければならないとすれば、
(肉体という意味ではなく)刺し違えてでも終戦を進言します」

その他にも、
「コンサルティングは助言ではなく、社長の意思決定を引き出すこと」
「コンサルティングをしていて最も大きな喜びは、コンサルティングを通じて得られた社員の成長」
と仰っていました。私もこれらの内容にとても共感しました。
内田教授は「人生は偶然の出会いの連続」とも仰っておられました。
私も内田教授の講義を受けられたことは、偶然が引き寄せた大きな出会いとなりました。

70歳になられたばかりの内田教授の「人生は、これから」だと思います。
きっと素敵な事業計画がおありでしょう。
これからも一ファンとして応援しています。