5月の大型連休も後半となりました。
今年は、毎年連休に入る予定の仕事が延期となったため、
生まれて初めてゴールデンウイークに家族旅行をしました。
熊本県と福岡県に行ってきました。3回目のワクチンも接種済みです。
3年ぶりに制限のない大型連休は多くの人で賑わっていて、
少しずつ日常が取り戻されている様子を見ると、行列・混雑・渋滞も喜ばしく思えます。
旅の様子はプライベート用のInstagramに投稿していますので、ぜひご覧ください。
https://www.instagram.com/sakurada.sakura.zensen/

さて今回も、私が経営の要諦について学んでいる稲盛和夫さんの講和からお届けします。
2001年8月に発行された機関誌42号より。

人生に働く二つの法則
人生を支配する二つの要素には「運命」という縦糸と、「因果応報」という横糸がある。この二つの糸で織りなされたものが人生である。しかし、どれほど善きことを思い、善きことを行ったとしても、いい結果が出るとは限らない。原因と結果との間に時間のズレがあり、十年、二十年とかかる場合もある。私たちが思う良い結果、悪い結果と、天から見た良いこと、悪いことは違う。塾長は子供のころから就職するまでは不幸の連続だったが、それは天が与えてくれた素晴らしい人生の前奏曲だった。しかし苦労した人はみんな成功しているのかといえば、そうではない。苦労に負けてしまった人はよい人生を送っていないはず。逆境に置かれながらも、親兄弟はじめ周囲の人と励ましあい、力を合わせて必死に生きていく。むしろ、与えられた逆境に感謝するかのような気持ちで健気に生きていく。たとえ完璧にできなくても、そのように自分に言い聞かせながら努力して生きてきた人は、その経験が必ず後々の素晴らしい幸運につながっていくはずです。これは経営も同様。
人間の浅はかな知恵をもって、目先の幸不幸だけで判断するのではなく、天という視点から人生で起こることを見るべき。そうすれば全く別の様が見えてくるはず。一見非情に見えるほどの災難を天から与えられているとすれば、それはその人の将来にとってプラスになると思うからこそ、天が与えてくれたごほうびなのかもしれない。天は、人が良きことを為した、善きことを思った結果として、非情なこと、厳しいことを人に与えることさえある。

「天という視点から人生で起こることを見る」ということを考えたことがありませんでした。
ここ数年に起きている大きな外部環境の変化も、天が何かを私たちに伝えようとしているのかもしれません。
天の声に耳を澄ませたいと思いました。
先日、ある勉強会で風見正三さんという宮城大学の副学長のお話を伺い、大変感銘を受けました。
東日本大震災で天命を知り、被災した小学校を再建したというお話でした。
「人は天命を知ることで救われる」というメッセージを受け取りました。
世界が混とんとする今こそ、天の声を聴き、たとえ小さい力であっても自分にできることを考えたいと思います。