今週は、沖縄出張、都内でお仕事、在宅勤務、通院の1週間でした。
皆様におかれましては、いかがお過ごしでしょうか。

両手に怪我をして不自由ななか、
沖縄出張も、都内のお仕事も、身近な人たちに大変親切にしていただき、
感謝の気持ちでいっぱいでした。
ところが驚いたのは、都内へのお仕事で電車を利用した際に、
毎回優先席の前に立ったのですが、一度も席を譲られなかったのです。
怪我をしているのが手だとは言え、吊革につかまることもできないため、
座るか、どこかにもたれなければなりません。
そのため優先席の前に立ったのですが、誰からも席を譲られなかったのがショックでした。
周囲を見渡すと、私だけでなく、杖を持った人や大きな荷物を持った高齢者がいました。
それなのに優先席に座った人たちは全く無関心で、停車駅で空いた席に堂々といち早く座る若い人も見られました。
車内では頻繁に「優先席ではお年寄りや怪我をした人、お子様連れの人や妊娠中の人に席をお譲りください」というアナウンスが流れているのに。

旦那さんにそのことを話したら、
「そもそも優先席に座ること自体が心無い人なのだから、そういう人が席を譲るわけがない」とのこと。
日本はそんなことになっていたのかと、非常に悲しい出来事でした。

一昔前は、ネット上のリテラシーが問題となることがありました。
今は、ネット上では会ったこともない人に対して「善い人」になり、
目の前の見知らぬ人に対しては利己をむき出しにしているという感じがします。
自転車で歩道を疾走する人、他人を押しのけて駆け込み乗車する人、エスカレーターを駆け降りる人・・・

同様に、ビジネスも今はネット重視で、肝心のリアルを軽視する傾向が見られます。
たとえば起業する場合、HPやSNSの相談が最初で、チラシやポスティング等の近隣の人たちへのプロモーションは後回しの場合が多いです。
SNSのフォロワーを増やすことより、目の前の困った人の課題を解決することの方が重要ではないでしょうか。
先日、起業家志望の人から「名刺は必ず必要ですか?」という質問を受けて驚愕しました。
ネットだけで完結し、名刺が不要なビジネスがあるでしょうか。
あるかもしれませんが、それは極めて特異なケースだと思います。

怪我の功名とでも言いましょうか。
怪我をしたお陰で、大きな気づきもありました。

来週は、香川県へ出張です。
寒い日が続きますので、体調を崩されませぬよう、お気をつけてください。