昨日まで真夏のような2日間でした。
今年の夏も大雨の災害が危惧されますね。
大きな被害がありませんよう、祈るばかりです。

さて、5月15日のことです。
2014年5月に拾った猫が、2022年4月7日に脱走しました。
オス猫のため、たびたび脱走しては、数日後に戻ってきました。
その時は「そのうち戻ってくるだろう」と楽観していました。
当時の私には重篤な母が故郷におり、仕事も忙しく、さほど重大なことと考えていませんでした。
ところが、梅雨に入っても、真夏が訪れても、猫が苦手な冬が来ても、
脱走した猫は帰って来ませんでした。
交通事故で死んでしまったのか、それとも親切な人に保護されて幸せに暮らしているのか。
様々な想像を巡らせていました。
行方不明になってから1年の4月7日がやってきて、私は「あと1年、希望を持とう」と決めました。
そう決めましたが、心のどこかで諦めていたのかもしれません。
その猫が、5月15日に帰ってきました。
1年1か月と8日(403日)が経っていました。

近所の、ボランティアで猫の保護と里親探しをしている方から連絡があり、
かかりつけの獣医さんの貼り紙にそっくりな猫を保護しているということでした。
驚いて、その活動の様子を知らせるWEBサイトを見ると、
確かに飼っていた猫にそっくりなのが投稿されています。
その日の夜、ボランティアの方が、お仕事を終えた時間に施設に行ってみると、
そこには、まさしく1年1か月と8日前にいなくなった猫(ニャースケ)がいました。
名前を呼ぶと、ニャーと鳴いて振り向きました。

我が家で飼っていた頃より太って元気そうです。
いかに大切に育てていただいたかがわかります。
保護されたのは昨年の5月で、獣医の検診や予防接種を受けながら
十数匹の迷い猫たちと一軒家で暮らしていたそうです。
昨年の秋ごろ、一度里親に出されたそうですが、
ボランティアの方が、その里親に適性がないと判断して返還してもらったとのこと。
その時、里親に出されたままだったら、ニャースケに再会することはなかったでしょう。
私たち夫婦も脱走してすぐ保健所、警察に届け出、
獣医と家の塀へ貼り紙などして、夜明け前に捜索するなどしていました。
ボランティアの方も自宅近所まで貼り紙をしてくださっていたのに、すれ違ってきた1年でした。
しかし多くの幸運が重なって、奇跡的に再会を果たせました。
大きな善意に溢れたボランティアの方、その周囲の優しい人々。
なんの縁もないニャースケを見守ってくださった方々に
感謝の気持ちでいっぱいになりました。

素晴らしい崇高な活動に敬意を表します。
私は、この恩を一生忘れません。
何かの形で必ずお返ししたいと思っています。