(一社)中小企業診断協会(連合会本部)会報「企業診断ニュース」Web版6月号で連載を執筆しました。
■新連載 海外展開の強い味方たち

最新の中小企業の海外展開施策等について、関係団体等への取材を通じて紹介・解説します。第1回は中小機構編です。

宣伝から始まりました。
サクラ前線はブランド戦略の会社ではないのか、と言われそうですね。
ブランド戦略がメインではありますが、海外展開支援もやれば、助成金申請支援もしますし、
依頼があれば企業再生支援もします。
中小企業診断士の守備範囲は幅広く、駆け出しのころは何でもかんでも携わりましたので、
何でもできるようになりました(笑)
よく、何でもできるは何にもできないと言われますが、
ブランディングの場合は、これしかできないと尖らせていながら、何でもできることが王道です。
重要なのは、何を目的として、自分(あるいは会社)をどう見せたいか、なのですね。

先日、ブランディングセミナーのお引き合いをいただき、打合せをしている中で、
最近のブランディング事例について聞かれ、とっさに浮かんだのはウクライナのゼレンスキー大統領でした。

G7のためはるばる日本へ来たことに、驚きと共に到着の映像に見ていると、
スーツ姿ではなく、いつもの国防色のトレーナー姿でした。
戦争中のゼレンスキー大統領にとっての正装は、高価なスーツではなくトレーナーなのです。
そして、挨拶で微笑みを交わすことはあっても、集合写真では、出席者全員が笑顔の中、
大統領だけは悲しい表情を見せていました。
これは、戦争のさなかである国民の心理を考慮したうえでの行動だと思いました。
大統領は、自国の領土を取り返すという明確な目的、ビジョン、あるいはミッションを持っていて、
そのために、どのような言動をすれば良いか、ち密に計算しているのではないでしょうか。
「計算」という言葉が適切でなければ、「演出」と言えば良いでしょうか。
ブランディングは、目的、ビジョン、あるいはミッションを最初に決めて、
上記を達成するために、自分(あるいは会社)を、どのように演出して見せるか、が基本だと思います。

あくまでも、自分のためではなく、社会的な意義・目的、ビジョン、あるいはミッションを達成するためです。
広島の原爆資料館を見学して「広島のように戦争が終わり、復興することが私の夢だ」と語りました。
ぐっときますね。社会的な意義・目的を「夢」という言葉に置き換えた言語化能力に舌を巻きます。
21世紀の歴史的なリーダーの姿をリアルで感じ、世界中が良い影響を受けて
地球がより良い方向に願うばかりです。